コンピュータ囲碁について・その7「第2局・ヨセの強さが想定外」

なんとも不思議な一局でした。
http://gokifu.net/t.php?s=371458823244731
黒15、あり得ません(笑)
序盤で決める意味が全くなく、明らかに損です。
話題になった黒37のカタツキですが、多くのプロが驚くほど突飛な手だとは思いません。
しかし、良い手ではないでしょう。
白64、白70・・・慎重な打ち方ですが良くない感じがします。
お互いミスが数手あったようですが、黒129となってヨセに入ったあたりでは黒やや優勢というところのようです。
しかし、ここからアルファ碁がどんどん差を広げていきます。
黒157からのヨセは、簡単には見付けられないないものでした。
白166に対して手を抜いたのも驚きです。
その他のヨセも完璧でした。

ヨセというのは1局の総仕上げであり、ここで勝敗が入れ替わることはよくあります。
しかし、アルファ碁はヨセに入ったらほとんどミスをしない・・・
人間視点で考えれば、ヨセに入る段階ではっきりリードしていなければ勝ち目がないということになります。
この時点で、多くのプロ棋士はコンピュータが人間を超えたと感じました。
しかし、アルファ碁の真価はこれだけではありませんでした。

2016年03月24日