コンピュータ囲碁について・その11「アルファ碁対李世ドル九段・総評」

第1局から第5局まで、アルファ碁の戦力分析は1局ごとに大きく変わりました。
全部見た結論としましては、アルファ碁は長距離ランナーであるということです。
序盤は勢力志向、それを生かして中盤では決して致命傷を負わず、終盤は安定したペースでゴールに辿り着く。
これがアルファ碁の勝利パターンだと思いました。
石を取るか取られるかのような局面では意外にも完璧ではなく、むしろ李九段が自ら体勢を崩したところで止めを刺している印象がありました。
強引とも思われる仕掛けからリードを奪っていく李九段としては、相性が悪かったかもしれません。

2016年03月27日